READ-Asの特徴
ヒ素は発ガン性があり、大量に摂取すれば造血機能や免疫機能に影響すると共に、肝臓や腎臓に有毒作用する物質です。 製造工程由来のヒ素が排水中に排出される以外に、中国・インド・バングラデシュ等の海外を始め、 国内でも地下水・表流水中に含まれることがあります。これは主に地質に起因するものです。
●水中においてヒ素の3価（亜ヒ酸：AsO33-）及び5価（ヒ酸：AsO43-）のどちらの形態でも前処理することなく吸着・除去が可能です。
●ヒ素の吸着量が非常に大きいため長期間安定してヒ素濃度を目標値以下に処理します。（環境基準0.01mg／L以下に処理が可能）
●中性領域で高い吸着性能を示すため、特別な前処理をすることなく、単に吸着塔に樹脂を充填して通水するだけで処理が可能です。
●使用済みの吸着剤は弊社工場にて再生処理するため、お客様での汚泥処理や産業廃棄物処理等は必要がなく、ランニングコストを抑えることが可能です。
他処理との比較
| プロセス | READ-As法 | 鉄化合物法 | 活性アルミナ法 | 凝集ろ過法 |
|---|---|---|---|---|
| 原理 | 含水酸化セリウムを用いた粒状吸着剤 | 水酸化鉄を用いた粒状吸着剤 | 活性アルミナを用いた粒状吸着剤 | 塩鉄・アルミニウム塩等の金属塩を添加し、生成したフロックをろ過する |
| 前処理 | なし | 3価のヒ素を5価のヒ素にするため、次亜塩素酸ソーダ等の酸化剤の添加と吸着、凝集処理するために最適pH領域にpH調整（酸、アルカリ剤の添加）が必要 | ||
| 後処理 | なし | 最適pH領域にするためpH調整が必要 | ||
| 汚泥処理 | なし | 大量の汚泥が発生 | ||
| 産廃処理 | なし | 使用済み吸着剤又は汚泥の産業廃棄物処理が必要 | ||
| 設備管理 | 定期的な管理のみ | 管理、維持が必要 | ||
| ランニングコスト | 1.0 | 1.5 | 2.0 | 0.6 |
納入実績
これまでに半導体等の工場廃水や、飲料水としての簡易水道、井戸水中のヒ素処理などに用いられています。他にも海外（バングラデシュ、インド）にて実績があります。
再生利用
お客様のご要望により、吸着した樹脂について再生処理を当社で行うサービスを開始しました。
●処理水のヒ素濃度が設定値に達した段階で吸着剤を当社工場に返送して頂くことで、再生処理を実施します。
●再生した樹脂はお客様にご返送いたしますが、再生の際に発生した廃棄物についてはこちらで処理させて頂きますのでお客様にご負担はかかりません。
●新品樹脂を購入するのに比べ、コストを抑えることができますとともに、お客様には、余分な設備を導入する費用がかかりませんので大幅なコストダウンを行うことが可能です。
リードエフシリーズ
